居酒屋経営
居酒屋を含む飲食業および外食産業は衰退の一途をたどっています。
1994年に開業した私の居酒屋は
駅前から歩いて5分のマンションの一階テナントを借りて始めました。
カウンター席7名、畳の座敷に4卓のテーブルを配置して
無理やり詰め込めば30名は飲食できる広さで、
開店数ヶ月で採算ぺースとなり
数年間は金曜日、土曜日の夕方はお客さんが入りきれない状態が
しばらく続きましたが
丁度飲酒運転が厳しい罰則となった頃から、段々と客足は少なくなり
採算が取れない状態が続き始めたので
2006年に廃業したのです。
ビジネスを始めるにも勇気が要りますが、止めるときも勇気が要ります。
私が居酒屋を開店した1900年代の終わり頃は
どんな場所でも居酒屋は開店すれば、それなりのお客さんを取り込むことができましたが
そんな状況は段々となくなり厳しい状態になってきました。
開店当時から私は市内を定期的に巡回して同業者の様子を見て回ってきました、
客足の減少が自分の店だけなのか
原因は何であるのか、常に判断する材料と情報を見張る必要を感じていたからです。
年が過ぎると同時に一店、また一店と灯が消えていきます。
飲食業が厳しくなった理由として
お客の間でも、経営者の間でも、「飲酒運転が厳しくなったから」
と言う理由をあげる人が最も多かったし今でも、そう考えている人が多いようです。
しかし実際にはどうでしょうか?
私の場合は12年近く営業を続けてきたので
やめるまでにも色々の情報を集め、分析を繰り返しましたが
最終的には今までのお得意先であった、近辺の会社の組織が今までのそれとは
全く違った結果によるものと判断しました
負債が膨らまないうちに撤退を決意したのです。
自分の生活の糧としてきた仕事を自分の決断でやめるには
やっぱり勇気が必要です、ともすれば慣れ親しんだ仕事に引きずられて
とことん、行くところまで行ってしまう方法もありますが、
その場合には再起不能に陥るか、そうでなくても10年以上はかかるでしょう。
傷の浅いうちに手を引いて次のビジネスを見つける方法もあります。
私の店が成り立たなくなった原因は、ほとんどの人が言うように
飲酒運転の罰則が厳しくなった事が原因ではありません
東海道本線の駅まで徒歩で4,5分、店の前にバス停もあります
駐車場は2台程度のスぺースしかありませんでした、
ほとんどのお客さんは近くの工場からの仕事帰りや
歓迎会、送別会、親しい友人との懇親会などが主体でしたが、
どの会社も派遣社員を受け入れ、ほとんどの従業員をパートに切り替えた事が原因と
分りました。
派遣社員やパートの人たちには、仲間と飲む時間は必要ではないのです。
歓迎会も送別会も忘年会も無くなってしまいました。
その上に、そのような雇用形態が増えてくるにつれ、
社会全体が、喫茶店から離れ
居酒屋から離れ、ほとんどの外食産業から離れつつあります、
大型のチェーン店でさえ
お客が入るのは日曜日と祭日だけで
平日はほとんどお客が入っていません
しかも、その傾向はますます強くなってきています、
若者はコンビ二で缶ビールとつまみを買って、路上でささやかな宴会をする
それが常識となってきているのです。
今では居酒屋以外のビジネスで生計を立てる事に成功していますが、
市街地を通るときも常に町のビジネスの状態を観察し、
自分なりの分析や推測をしながら、次のチャンスを狙っているというところでしょうか。
インターネットであれ、町のビジネスであれ、基本的には同じですから、
自分が目指す方向の情報収集と分析は欠かすことのできない問題です。

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